
10月の随時改定で金パラ値下がり
8月10日、第527回中央社会保険医療協議会が開催され、10月に行われる歯科用貴金属価格の随時改定における告示価格が決定しました。
7月の随時改定における歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)の告示価格は1グラム3,715円であったが、10月の随時改定では3,481円と234円の値下がりすることが明らかになった。9品目全ての告示価格が下がります。
品 目 名
公示価格
6,569
公示価格案
6,493
歯科鋳造用14カラット金合金インレー用(JIS適合品)
6,569
6,493
歯科鋳造用14カラット金合金鉤用(JIS適合品)
6,552
6,476
歯科鋳造用14カラット金合金鉤用線(金58.33%以上)
6,702
6,626
歯科鋳造用14カラット金合用金ろう(JIS適合品)
6,529
6,453
歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)
3,715
3,481
歯科用金銀パラジウム合金ろう(金15%以上JIS適合品)
4,235
4,052
歯科鋳造用銀合金 第1種(銀60%以上インジウム5%未満JIS適合品)
152
145
歯科鋳造用銀合金 第2種(銀60%以上インジウム5%以上JIS適合品)
185
178
歯科用銀牢ろう(JIS適合品)
269
263

2月24日のウクライナ侵攻以降、素材金属の価格は4月の診療報酬改定から7月の随時改定まで告示価格の上昇が続いていましたが、しかし10月の随時改定では、7月の随時改定より低い告示価格となることが明らかになりました。
歯科用貴金属価格の変動には世界情勢をはじめ、さまざまな要因が関わるため、医療現場と患者の治療への影響が最小に留めるためにも、叡智と機動的な施策の実施を願い引き続き注目していきたい思います。
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