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歯科業界が大注目の3Dプリンターについて

 一般的に3Dプリンターと言えば、製造業が試作品を造形して意匠や構造をチェックしたり、従来の加工では難しい小ロットの製品を作ったりするのに活用されていた機器でした。
 しかし現在では、3Dプリンターの技術が飛躍的に発展し、歯科医療の現場でも、歯自体を作るというよりは、歯科医院で歯の治療に使う補助目的の形で使用され、患者様お一人お一人の口腔内にあった技工物が早く作れて、さまざまな面から患者様のご負担が減らせると大注目な3Dプリンターについてご紹介いたします。

​活用事例① 歯列矯正
 3Dプリンターを導入すれば、矯正用マウスピースの製作の手間を大幅に省略できるようになります。患者様の口腔内をスキャンすれば、データ上で最終歯並びまでの歯形を作り、3Dプリンターで全ての段階の歯形を出力できます。
 マウスピースは3Dプリンターで作った模型をもとに製作できるので、従来よりも工程数や日程を短縮でき、手間・時間・コストの全てを改善できます。3Dスキャナーと3Dプリンターを導入すれば、メーカーに頼ることなくアライナーを作製することも可能になります。
 患者様にとっても、治療期間が短縮されるのでメリットが大きいでと思われます。
3d-フォームラボ.png
Formlabs 代表機種 Form3B+
3DプリンターシェアNo.1のアメリカ
●さまざまな用途、材料に適した万能型
●新方式LFSを搭載
​●スポット径85μで高い造形を実現

​画像:株式会社YOKOITOより引用

活用事例② インプラント用サージカルガイド

 次にあげるのはインプラントです。サージカルガイドを用いた埋入オペを行うのであれば、精度の高い3Dプリンターを導入してガイドを造形し、精確な埋入シミュレーションを行い、そのデータを元にサージカルステントを3Dプリンターにて作成することにより、安心・確実なインプラント治療が可能となり、さらに医院で導入した場合、外注コストを抑えることができます。また、技工所であれば、納期の短縮が可能になることでアポイントの自由度が高まるメリットも生まれてくるでしょう。

​活用事例③ 歯列模型
 歯列模型は、3Dプリンターを活用することで、必要に応じて模型を用意できます。データさえあれば歯列模型そのものを保管していなくても、必要なときに用意できるので、模型の保管スペースを確保する必要がなくなります。また、すぐにモデルを用意できることから、ワックスアップなどの作業が減らせ、残業時間の削減や、より付加価値の高い作業を増やせるなどのメリットが特徴です。
 また、歯列模型を患者様に確認してもらい、治療の了解を得るインフォームドコンセントとしても活用できますし、印象材の不快感が無く口腔内スキャナーで簡単に3Dデータを作成でき、歯科医院への不安感を低減していただけることも大きなメリットと思われます。
 模型の保管場所にお困りのドクターにとっては、救世主になりえることでしょう。













 
3d-ラピッドシェイプ.png
●最大特徴は造形速度が速い
●レジンカートリッジ式で院内での取り扱いが容易
Rapid Shape 代表機種 D20+
 ドイツ製

​画像:Rapid Shapeより引用

活用事例④ 3Dプリンター義歯

 さて最後は、今後の発展を考える中で注目すべきは3Dプリンター義歯です。現在は大学病院等の研究目的で使われているのみだと考えられますが、保険収載が実現したところから歯科での3Dプリンターの第二章が始まると言っても過言ではないでしょう。そうなった時に一度も触ったことがない人と、日常的に使っている人とでは大きな差が生まれてくることに違いありません。現在の仕事の中において活用できそうな部分があるかどうか考えてみて、もしあるのならば導入を検討されることも一つの方法かと思われます。

​ 弊社も皆様のニーズにお応えできるよう3Dプリンター化を進めております。

 どうぞ今後にご期待ください。

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