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もしもの災害時にコピーデンチ ャーのすゝめ
今から28年前の1995年1月17日の早朝5時46分、淡路島の北部を震源としたマグニチュード7.3の地震が発生しました。その16年後の2011年3月11日午後2時46分、宮城県牡鹿半島の東南東沖130㎞を震源としたマグニチュード9.0の地震が発生し甚大な被害が生じました。
阪神淡路大震災は早朝に地震が発生したため、入れ歯をはめる余裕もなくそのまま避難をされた方が多く、また東日本大震災でも、昼食後の時間だったため入れ歯を取り外したままの状況で避難を余儀なくされた方や、避難時に紛失や破損してしまう方が多く、阪神淡路大震災と同様に、入れ歯の無い不自由な避難生活で大変ご苦労されたと聞いています。
とある調査では、被災者の5人に1人の割合で入れ歯の紛失や破損をされおり、入れ歯の無い状況での避難生活では、「食事が思うように取ることができない」と感じる方が非常に多く、次に「上手く話をすることが困難だった」、「歯を見せて笑ったり、話したりすることをためらった」、「口の事が原因でイライラした」「人といるとことを苦痛に感じ楽しめなかった」などのさまざまな問題が生じていることが明らかになっています。
ただでさえ震災のショックで健康な世代でも精神的に参ってしまう方もおられる状況の中、高齢世帯にとって、避難先での栄養管理はとても大切ですが、上手く食事が摂取できない状況が長期に渡り続くことで、地震後に二次的な疾患や持病を発症する可能性が考えられ、また長引く集団生活も考えられるため、見た目も大事な役割を果たしていると思われます。しかし入れ歯が無いことで、更に気分の落ち込みを増長させる原因にも成り兼ねない「口腔の健康」を確保するためにも、すぐに歯科的救護対応して欲しい状況ではありますが、通常でも入れ歯の作製に1ヵ月〜2ヵ月近くかかってしまう入れ歯治療。しかも同じ地域に住む歯科医や歯科技工士も被災している状況では、入れ歯作製に必要な模型やカルテを確認することが困難な状況も予想され、また入れ歯を製作するために必要な歯科技工設備の故障や停電、交通網の寸断により歯科材料が不足する状況では、入れ歯を作製することは非常に困難な状況になり、健康を保つために必要な入れ歯を患者様にお届けするには数か月以上の時間が必要になると予測されます。
もちろん一番大切なことは、命を守るために日頃から家具の転倒対策をすることや、避難のために眼鏡や携帯電話を枕もとの手の届くところに置いておくことが大切ですが、そこに是非入れ歯を加えていただき、更に紛失や破損に対応するのためにも、食料や飲料水、医薬品などの避難グッズの中に予備の眼鏡同様に予備入れ歯(コピーデンチャー)を準備されることを弊社では平時よりお勧めいたしております。
なお、コピーデンチャーの普及活動にご賛同いただけます歯科医師様、歯科技工士様に弊社PMMAディスクおよび常温重合レジンを格安でご提供させていただいておりますので、どうぞお気軽にお問合せください。
未来の健康の一翼を担われる歯科医療従事者の皆様に、お役立ていただければ弊社も幸甚でございます。


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